希望をかなえてこそプロじゃないの?2
さて工事当日。
はっきり言うてトイレ土間下の配管なんかトイレを撤去してみなければ誰もわかるわけない。もちろん、トイレを外して確認できなくもないけど、無料の見積もりでそこまでする業者はおらんでね?
しかし、今回の状況で施主さんの希望通りできないなんてことは経験上ないと思った。できないと言った業者は、想像を超える経験をしてきたのか、分からないのか、めんどくさいのか・・・。
一応あれこれ想定して材料屋に置いていないようなものは先に発注していざ挑戦!
リフォームするのは、これまでも結構やってきた、イナックス カスカディーナ 排水芯120㎜のトイレです。
後ろに見えているのが排水の流れる部分。壁に近い。
このカスカディーナにもいろいろタイプがありタンクの形が違うらしいのですが、イナックスの人間ではないのでそこまでは知りません(;^_^A
そのタンクの形状により便座の合う合わんがあるとか以前の担当者に聞いた記憶がある。
しかし、考えてみるとリトイレで対応できないので排水管を移設するというパターンは初めて?のような気がするので、カスカディーナからプレアスHSというのは初めてってことになるのかな?もしかしたら、床を木下地クッションフロアに替えるのでついでに排水芯も200㎜にしちょきますよって感じでやっているかもしれませんが。
さていよいよ、トイレを撤去して緊張の排水管状況の確認です。
「ほう。なるほど」
配管状況は予想と全く違いましたが、いい方の予想外(;'∀')ツイテル!
ひとつ悪いことは排水管が全てコンクリートで埋まっていたこと
これを排水芯を壁から200㎜にします。これで今の新築用トイレが合うようになります。
施主さんにも説明しましたが『今後規格が変わらなければ』の話ですが( ̄▽ ̄;)
予想と違ったので材料を発注して持ってきてもらいました。
φ100のパイプは使う予定ではなかったので、10cmのパイプが必要なのに4mのパイプを発注。それくらい持っとけよ(◎_◎;)
これでピッタリ200㎜芯になりました!
補修の部分はほぼトイレで隠れる予定なのでタイル補修はなし。
ここにも見えない工夫が入ってるのですがそれは企業秘密ってことで(・´з`・)
この時点でお昼になったので、追加で頼まれた洗面化粧台と流しの排水管の調達をしにいったん現場を離れます。少しでも乾かすために、お昼からは、洗面化粧台の混合水栓、排水管、止水栓の交換に取り掛かります。
やばいですねこの排水管。取り外そうと持った瞬間に「ボキッ」っと簡単に折れました。
さらに止水栓を取り外そうと回すと「グニュ~ッ」
これはヤバいやつやん!止水栓も単管も回っていないのにねじれて戻ります。これは壁の中の配管の口が固定されておらず配管自体がねじれている状態
『これは無理』
施主さんにそのことを説明して洗面台の背板を開口し、やっとのことで止水栓を取り外しました。
ん?なんかこれも偶然顔に見える・・・「よく折らずに取り外したね!」と驚いているようです。
壁から出ている配管側の先を固定するのに苦労して時間を取られ、開口した背板を補修してからトイレの仕上げにかかります。時間を逆算してもう一つ予定していた流しの水栓交換は明日に回すことにしました。
トイレに戻ったところでまたまた問題発生。
トイレ床の清掃用に水栓を取り付けてもらいたいとのことやったけど、今までついていた分岐水栓は、プレアスの止水栓は専用品となっていて付かない。
そこでドラえもんのポケット(作業車内)をゴソゴソ。何とか組み合わせが完成し取り付けできました。
別角度からのビフォーアフター
終わってみればトイレが替わっただけやけど、見えない苦労と心労がつまった作品なのです。工事中、施主さんもどんな状況になっているのか知りたいとのことで要所要所説明しながら施工したので、施主さんはわかってくれていると思いますが。
翌日、流しの水栓、排水管交換。
風呂のタイルの補修をして完成です。
希望通りになったことと、心配な部分を全て診断して必要なものは交換したので、これで安心できると喜んでくれました。「また、なんかあったらお願いするで」と言ってもらえましたが、
『ありがとうございます。けんど今回やったところでなんかあったら大変ですけどね』
Σ(゚Д゚)
おしまい
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